2007年12月29日

「建築ジャーナル」に掲載されました

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「建築設計者としての生き方」なんてタイムリーなタイトルになっているとは知らなかったのですが、年末のある日に建築ジャーナルさんから作品掲載の提案を頂いて、これも何かの縁かなと感じるところがあり、お受けしたのです。

掲載させていただいた建物の建築主の皆様や施工に担当してくださった工事関係者の方々には、チャンスを与えていただいたことに感謝しております。

先に書きました表紙のタイトルがこうなっているとは知らされていなかったのですが、まさに「偽」まみれになってしまった2007年の社会現象から想像すれば自明の理。

この数年に竣工した建物を中心に、それぞれのテーマになった事柄をつたない短文に綴りつつ、私としての「建築設計者の生き方」を表現したつもりです。

大げさな表現かもしれませんが、自分がこの世から消えても残る建築物、(否、その建築物さえもいずれはこの世から消えてなくなるのですが)それを創るという作業に誇りと自信を持って望むという心構えを忘れてはいけないと自戒してみる必要を感じます。

望んで入ったきたこの世界でも、生き残るためとばかりに不正や裏ワザに走ることをよしとする風潮は頑として残っているのは事実ですが、それが設計の本質自体までも曲げていってしまうように考えています。

愚直と言われても、その人がこの世から消えてさらに創った建物もこの世から消えても残るものがあるとすれば、「それが何か」を茶化すことなく真面目に考えつつ進みたいものです。

おおとりを飾るように巻末に写真集とともに独り言をボソボソと語るように書かれている文章をそんな思いを持ちながら書いたのだと思いながら読んでみてください、一味違うかもしれません。



posted by まちかどけんちくか at 10:52| Comment(0) | Event 情報

2007年12月27日

設計と投資

意外かもしれませんが、技術やアイデアを売り物にしている設計事務所を運営していても、世の経済状況に関心を持つことはあるものです。

投資信託にインデックス型といって経済指標に連動するものと、アクティブ型のようなそれを上回るリターンを目指すのもがあるのをご存知でしょうか?

ここのところ経済に興味があってその筋の本を何冊か読んでいるのですが、インデックス型の投信を運営するのは動きが地味で、私のような住宅の設計をやっている人間には共感する部分がいくつもあり、本を読みながら苦笑いをしています。

アクティブ型のように、常に情報にアンテナを張り世の動きを捉えて上手に営業手腕を発揮できるタイプでもない私には似合いません。

アクティブ型の投信は短期で目立って素晴らしいリターンを出してくれますが、残念ながらインデックス型は何年も待たいと結果が出ないようです。

しかし人生の目的を果たすべく立ち上げた資産運用という考え方に元ずくと、やはりインデックス運用がいいのだそうです。

このあたりの愚直さがいい結果を導いてゆくというウヲーレンバフェットの説にも通じるところが面白い。

posted by まちかどけんちくか at 09:13| Comment(0) | Works 設計監理とは