しかしこの坪庭は6畳の和室の9尺間口の巾でその南に作られた屋根のある光庭に作られたものです。
見ていただくとバックには壁がL形に建っています、これはいわゆる木造の軸組工法に法で定められた耐力壁なのです。
軸組みの計算では必ずしもL型にしなければならないということも無いのですが、敢えてこのような外部でも建物のコーナーはL型に耐力壁を配置することにしています。
今回の東日本大震災では津波の被害ばかりが報じられているようですが、建築の専門雑誌では詳細な建物被害の解析が同時に報じられています。
それによるとやはりというか、法で定める壁量の1.5倍は最低欲しい、耐力壁の地震に対する有効性が改めて強調されています。
デザイン的ちょっと無粋かな?と思っても躊躇することなく耐力壁を図面に落としておくのが建築主さんを守ることに繋がるのです。
もちろんこの坪庭は西風の強いこの場所にとってそれにも増した意味を持っていますが。
![niwa_110711.jpg](http://sugihara-sekkei.com/sgyo-blog/img/oga/niwa_110711.jpg)