2012年02月15日

「俺流」耐震診断、地震対策は急ぎましょう

ここのところは所属団体からの仕事で耐震診断と耐震補強の資料を作るため、自治体に希望のあった家屋を廻っていました。

自治体の補助金事業で、特に木造の家屋の現状の耐震診断とその補強要領をお知らせするというのが目的です。

その内容に従って補強を行えば最大84万円の工事費に対する補助金が下りてくるという全国的にも進められている事業です。

ただ残念なのは、肝心な補強工事まで実行される方が少ないように感じられることです。

現場での調査の後日、完成した資料の説明に伺い内容をなるべく噛み砕いて説明するのですが、危機感を切実に感じておられるようには思えないことが多いのです。

もちろん後日の家族会議で、危機感がどのように変化したかは知る由も無いのですが。

ところで最近、アイフォンにインストールしたアプリに毎日の地震発生を知らせてくれる「地震情報」、過去の被害地震を記録した「被害地震」というのを発見しました。

あるご家庭に診断結果を説明にお邪魔した際、ひとしきり説明を終えてアイフォンの画面をお見せしながら一日に起きている地震の数、東日本大震災が発生してからの発生回数の推移、この地、揖斐川町の近在で起きている大地震の数、記録、規模、断層の位置、などを雑談のついでにお見せしてみました。

「へー!去年の3月で一日800回?この1月でも300回以上も地震が起きているなんて知りませんでした」

「この近在だけでこれだけ多くの大地震が起きているなんて知りませんでした」

この声を聞いた私のほうが認識の低さにちょっとビックリ!

でも地震に対する関心の度合いはこれが現実のなのかもしれません。

実はこの日以降、診断結果をお知らせする日にはアイフォンを持参しての説明を加える「俺流」の雑談タイムをプラスしています。



地元の自治体でも公共物の耐震補強を優先しているようですが、自治体を構成する肝心な住人の安全を後回しにしているようです。

非難できる場所の確保ということかもしれませんが、非難する前に自宅が倒壊してしまっては非難する町民がいなくなってはしまいませんか?

財政の逼迫を理由にきめ細かな町民サービスを削り、大きな無駄遣いを進めるブルドーザーのような行政は過去のある時代に見た悪夢でしかありません。

完全に本末転倒。

根本的な考え方が理解できない。


行政にもたれているより、自分の身の回りから進めていく耐震補強に知恵を絞りましょう。


posted by まちかどけんちくか at 08:48| Comment(0) | 耐震診断と耐震補強