2011年12月11日

階段や廊下は脇役ではない

設計段階で建築主さんの要望をお聞きしながら設計者としての「こだわりややりたいこと」との間を埋めていくと、あちこちで壁にぶつかります。

何度も打ち合わせを重ねるうちに迷路にさまよう込むこともしばしば。

特に面積の制約という壁にぶつかると階段や廊下といった居室と居室を繋ぐ部分は消す工夫をし始めます。

ところがそういったときこそ階段は1階と2階を繋ぐ縦方向の廊下となるため両方の階のプランを決めてしまうことを思い起こし、最大限生かすことに集中してプランを練り直すとあっさり解決することがあります。

このあたりは実際やってみてわかる経験的な面白さ、パズルゲームにも似た爽快感です。

そして面積節約には無駄とも思えた階段や廊下は明るさや風の通り道となりむしろ脇役ではありません。

画像は居間の北側にあり1階の中央部にある階段と玄関から南へ、そして東へ回り込んで居間へ入る部分にある廊下です。

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posted by まちかどけんちくか at 21:03| Comment(0) | KO_house 現場監理記録
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