■冬を暖かく過ごせるという象徴的な技術が「気密・断熱」であるという誤解があるようです。
夏を涼しくすごす技術、体にストレスを感じることも無く、健康に過ごせる技術、アレルギーを治癒する技術、でもあるのです。
いい事尽くめでにわかには信じがたいとお思いかもしれませんが事実なのです。
ある日、私に届いた石川県の福田様からのお手紙を下にご紹介しておきます。
夏の降り注ぐ太陽熱を屋根で遮熱することは、シンプルで効果の高い方法ではないでしょうか。
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杉原様
お元気ですか、お仕事のほうはいかがですか。
いつも素敵な暑中見舞いや年賀状をいただきありがとうございます。
私は建材メーカーに9年、金沢の建材問屋に27年勤務をしまして60歳の誕生日にどうしても好きな高気密高断熱関係の仕事したくて独立しました。
中略
これからの住宅は冬ばかりでなく夏の暑さ対策が必要になると思います。
出来るだけエアコンを使わない温熱環境にしたいと思います。
そこで外壁より倍以上太陽の輻射熱を受ける屋根で熱反射遮熱することでかなり涼しい家が出来ると考えて、上棟後に屋根下の母屋の間に嵌め込むダンボール紙の両面にアルミ蒸着貼りの熱反射遮熱FOボードを開発しました。
従来の遮熱材はアメリカのアストロフォイールのようなシート巻きで屋根の上からかぶせていました。
ところが、大工さんより、すべる危険、裸足で仕事をしていて雨が降ると工事中止、夏など日差しが強いときはサングラスをしないと目をやられるといった指摘をされました。
また、FP工法などすでにアルミ箔を貼った屋根パネルがありますが、たいへん高価で一般住宅には使えないことがあります。
現在、このFOボードを使って金沢で2軒はすでにアイシネン吹付け断熱材を下から施工しました。
今までは屋根垂木の下でベニヤタイベックシート、養生板などで下地をしていましたが、大工さんの手間がかなり掛かっていました。
これをダンボールにすることで軽く簡単に施工することが出来ます。
アイシネンを吹き付けた現場は今までよりかなり涼しくなり大工さんもびっくりしています。
熱伝達の75パーセントが輻射熱の伝達ということでかなり効果があります。
アイシネンのホームページにも関連資材として取り上げてもらえそうです。
杉原様にも知っていただきたくお便りしました。
後略
2007年06月23日
アイデアはシンプルなほど価値がある
posted by まちかどけんちくか at 16:47| Comment(0)
| Know-How 設計ノウハウ
2006年10月24日
建築とは空間に写し入れられた時代の意志である
■いきなり大きな言葉をテーマに掲げてしまいましたが、これは学生時代に計画の先生の口からよく聞かされていたフランスのル・コルビジェと並ぶドイツの建築家ミースファンデルローエの言葉です。
この言葉を発せられたご本人の思いを今お聴きすることは叶わないのはもちろんですが、これをどのように解釈しようときっと許していただけるのではないでしょうか。
こんな風に聞こえています「世間の俗っぽさにまみれず、思うところに向かって無理をせず自然体で設計を進めろ」・・・と。
設計のノウハウというものは小手先の技術から生まれるのではなく、このミースの言葉のような大きく基本的なベースを模索している中から生まれてくるように感じています。
以前まとめた文章に以下のような住宅の性能についてのものがあります。(神奈川の高校生の方が教材としてリンクしてくれたことのる文章です)
やはり住宅の基本の部分をまとめた文章でした、長文ですが是非読んでみてください。
■次世代の住まいとは
■THE☆HOUSEこちらはその学生さんのサイトです、上手に作られています
この言葉を発せられたご本人の思いを今お聴きすることは叶わないのはもちろんですが、これをどのように解釈しようときっと許していただけるのではないでしょうか。
こんな風に聞こえています「世間の俗っぽさにまみれず、思うところに向かって無理をせず自然体で設計を進めろ」・・・と。
設計のノウハウというものは小手先の技術から生まれるのではなく、このミースの言葉のような大きく基本的なベースを模索している中から生まれてくるように感じています。
以前まとめた文章に以下のような住宅の性能についてのものがあります。(神奈川の高校生の方が教材としてリンクしてくれたことのる文章です)
やはり住宅の基本の部分をまとめた文章でした、長文ですが是非読んでみてください。
■次世代の住まいとは
■THE☆HOUSEこちらはその学生さんのサイトです、上手に作られています
posted by まちかどけんちくか at 17:48| Know-How 設計ノウハウ