2011年09月17日

寝室の位置

住宅を新築する際にはバリアフリーやユニバーサルデザインの考え方をベースに作ることはすでに常識化しています。

段差の解消、廊下や階段の巾の拡幅、廊下階段の手すり設置、出入り口の拡幅や引き戸化、部分の改善だけにとどまらず、視力低下を補う明るい内装や足元照明や火災警報器の設置など、設備の工夫や室内温度差の解消のための断熱化など建物の壁や屋根、開口部のの構造も大きく影響を受けてきました。

YS_houseではさらに平面計画の基本もバリアフリーの考え方を反映させました。
とはいうものの目新しいことではなく誰もが自然発生的に思いつくことで、生活の中心を囲むようにダイニングや洗面、トイレ、個室、浴室、全てをストレス無くアクセスできる平面計画やディテールを工夫したということです。

寝室は南の庭を望める位置ですが、ウォーキングクローゼットや居間は直接アクセス、トイレや洗面ユニットバス、キッチン、ダイニングは居間を通じてアクセスできるようになっています。

住み始めればごく当たり前に習慣化するであろう便利さですが、あえて設計時点から取り入れなければ実現しないのも平面計画のバリアフリーです。

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posted by まちかどけんちくか at 07:15| Comment(0) | YS_house 現場監理記録

2011年09月08日

オルスバーグの蓄熱暖房

YS_houseの特徴のひとつはこの暖房機です。
ドイツでは400年の歴史のあるオルスバーグ社の蓄熱式の暖房機、オール電化契約の深夜電力を利用して蓄熱した熱を昼間にも使用できる仕組みになっていてその経済性を発揮してくれます。

冬の厳しい北陸育ちの建築主さんが製品の魅力を知っておられたことで採用の機会に恵まれました、竣工後の使い心地も良かったようで、部屋全体をゆったり暖めてくれてエアコンのように風を感じることも無く、気密断熱施工により上下の温度差を感じることもないようです。

まさに健康に良い機器ではないでしょうか。

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posted by まちかどけんちくか at 21:04| Comment(0) | YS_house 現場監理記録

2011年09月04日

システムキッチンはシステムにあらず

「システムキッチン」という言葉からは過去の時代にあったパーツを組み合わせるタイプには出来なかった多くの機能を要望のままに組み込んでくれる・・・・という印象があります。

しかし現実には思う通りに100パーセントというわけにはいかないのです。
100パーセントで無いということは発注者にとっては正直なところ「がっかり」「なんだそうだったのか」という感想になっている状況に何度と無く遭遇しています。

特にカウンターなどの家具部分との取り合いが要望のように納まらないケースは多く、ご覧のように製作家具にて要望をまとめて組み合わせます。
この場合システムキッチンの機能はどのメーカーも充実していますのでデザインにマッチしていることが重要で、特に色などは淡色のシンプルなものがうまくいくようです。

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posted by まちかどけんちくか at 07:30| Comment(0) | YS_house 現場監理記録