2011年08月22日

玄関脇の飾り床

2011年3月28日

玄関正面は漆の棚、正面に上がるのではなくて左手が客間への通路になっています。

正面の壁の向こうは居間、壁の上下には欄間と地窓にて通風を確保してあり、デザインとしても正面が閉鎖的に感じられない役目も負っています。

そして左手には画像のような飾り床が作ってあります、「こちらへどうぞお上がりください」と誘導するかのように。

位置を変えて外の光が差し込むようになった階段の見える向こうの格子戸がお座敷の入り口になっています。
ビフォーアフターのアフターだけでは説得力がないですが、改装前の玄関より広く明るいイメージになっています。

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posted by まちかどけんちくか at 20:28| Comment(0) | U_house 現場監理記録

2011年08月16日

玄関ホール

2011年4月21日

玄関引き戸を入ってホールの部分には先代から使用されていたという井戸があります。
リフォーム前には玄関外部の入り口脇に石組みで残してありましたが、玄関内部に入れてオブジェのような存在として生き返らせようということでしたが、実用的にも生き返らせてポンプを設置しましたが充分でないにせよ今でも代々伝わる家の井戸水が汲み上げられます。

先代から引き継ぐものを井戸だけではなく記憶や空間の空気感もということも踏まえて、井戸だけでなく建築主さんの思い出の浸み込んだケヤキのフローリング材や天井板などの材料も再使用できる範囲で生かされています。
その基本的考え方が変に派手さの無い大人しいデザインに仕上がったようです。

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posted by まちかどけんちくか at 07:20| Comment(0) | U_house 現場監理記録

2011年08月14日

出来上がった東側の通路

2011年3月28日

設計当初より課題となっていた東側の通路巾、既設の改修前の状況では敷地の高低差や樹木の存在そして石垣の不揃い状態の修正前ということもあったので、現況の寸法を慎重に押さえておき設計図に反映させたものの果たして塀と建物の間隔が通路として機能しそうかには不安は残っていました。

こういうときは経験的感と塀の施工時の細かな現場対応で決まるものです。
塀の控え壁の位置を調整したり植え込み巾も庭木に造詣の深い建築主奥様のアドバイスを元に考えたりして決めましたが、意外と庇の低くて深いデザインが救いの手を差し伸べてくれたようです。
庇が広い印象を与えてくれて、東の庭そのものも心配していた窮屈な感じを無くしてくれました。
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posted by まちかどけんちくか at 07:15| Comment(0) | U_house 現場監理記録