設計段階で建築主さんの要望をお聞きしながら設計者としての「こだわりややりたいこと」との間を埋めていくと、あちこちで壁にぶつかります。
何度も打ち合わせを重ねるうちに迷路にさまよう込むこともしばしば。
特に面積の制約という壁にぶつかると階段や廊下といった居室と居室を繋ぐ部分は消す工夫をし始めます。
ところがそういったときこそ階段は1階と2階を繋ぐ縦方向の廊下となるため両方の階のプランを決めてしまうことを思い起こし、最大限生かすことに集中してプランを練り直すとあっさり解決することがあります。
このあたりは実際やってみてわかる経験的な面白さ、パズルゲームにも似た爽快感です。
そして面積節約には無駄とも思えた階段や廊下は明るさや風の通り道となりむしろ脇役ではありません。
画像は居間の北側にあり1階の中央部にある階段と玄関から南へ、そして東へ回り込んで居間へ入る部分にある廊下です。
2011年12月11日
階段や廊下は脇役ではない
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| KO_house 現場監理記録
2011年12月09日
太陽光発電は誰のため?
2011年11月30日
太陽光発電の工期は屋根の塗装工事を含めても延べ日数で最大4日間です。
この日1日で設置を何とか終了して日が沈み試運転と調整は翌日の昼からということになりました。
工期が短期間で片付くこと、他の発電システムに比べてメンテナンスがほとんど無いに等しいことがメリットでしょうか。
パネルやパワーコンディショナー(発電した直流電気を交流に変換する機械)、配線は10年の保証が付いていますが、発電した電気で取付けに使った費用を全てペイすることを考えると10年では無理で、もうちょっと掛かる感じでしょう。
しかし同時に節電努力の生活習慣を買い、環境保護を積極的な一歩を踏み出したと思えばいい買い物かもしれません。
最近、経済新聞をあさり読みしている私としては、低金利の定期を解約して屋根の上に載せるとすると、高金利に変身するという面白さもあります。
まだ完全ではありませんが建物の耐震性能を高めておいて、さらに地震保険を掛けておくという念の入れようには笑われてしまいましたが・・・・・
前の首相、菅さんが原発にイエローカードを出してからは、これは私たちの世代だけではなく子供や孫の世代に向かって大切な行動だと信じています。
この日は事務所を新築したときからお世話になっている京セラシステムのマルエイガス、内田さんも屋根に上ってもらって一緒に取り付けてもらいました。
太陽光発電の工期は屋根の塗装工事を含めても延べ日数で最大4日間です。
この日1日で設置を何とか終了して日が沈み試運転と調整は翌日の昼からということになりました。
工期が短期間で片付くこと、他の発電システムに比べてメンテナンスがほとんど無いに等しいことがメリットでしょうか。
パネルやパワーコンディショナー(発電した直流電気を交流に変換する機械)、配線は10年の保証が付いていますが、発電した電気で取付けに使った費用を全てペイすることを考えると10年では無理で、もうちょっと掛かる感じでしょう。
しかし同時に節電努力の生活習慣を買い、環境保護を積極的な一歩を踏み出したと思えばいい買い物かもしれません。
最近、経済新聞をあさり読みしている私としては、低金利の定期を解約して屋根の上に載せるとすると、高金利に変身するという面白さもあります。
まだ完全ではありませんが建物の耐震性能を高めておいて、さらに地震保険を掛けておくという念の入れようには笑われてしまいましたが・・・・・
前の首相、菅さんが原発にイエローカードを出してからは、これは私たちの世代だけではなく子供や孫の世代に向かって大切な行動だと信じています。
この日は事務所を新築したときからお世話になっている京セラシステムのマルエイガス、内田さんも屋根に上ってもらって一緒に取り付けてもらいました。
posted by まちかどけんちくか at 08:30| Comment(0)
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2011年12月04日
太陽光発電設置と耐震補強
2011年11月29日その2
太陽光発電の結晶モデュールが鉄骨の柱の足元に仮置きされています。
見ていただきたいのは柱です、H型の柱には両側からプレートが溶接されているのがお分かりになるかと思います。
実は太陽光発電の将来性に興味を持ったのは15年ほど前のこと、試しに事務所の屋根に乗せた場合の発電量とそのコストを出してみましたが趣味でやってみるにはとても手は出そうに無い金額でした。
確か発電量3kw想定で300万円以上だった記憶があります。
海外ではすでに設置が始まっていたようですが、当時の日本では画期的で近未来的な魅力はありましたが不確定な市場であったようです。
いつかチャンスを待って乗せてやろう、それまでに乗せる建物の耐震性能を上げておこうと・・・・負け惜しみで諦めたのです。
かくして時は流れ環境保護というだけでない、東日本大震災の発生、節電に切実な時代が訪れました。
私が寝起きしている建坪14坪の離れの構造計算を新築と仮定してルート1でやりなおし、せめて震度6.0程度までくらいまで耐えてくれるように耐震補強計画をたてました。
とりあえず柱と大梁にプレートを両面溶接して補強の一部を完了しましたが、基礎の根巻きは後回しにしてモデュールを乗せることにしたのです。
発電効率は日進月歩で良くなり、単価も15年前より下がりました。
耐震補強と太陽光発電の工事の合計が15年前の見積りと同額程度になってきました。
太陽光発電の結晶モデュールが鉄骨の柱の足元に仮置きされています。
見ていただきたいのは柱です、H型の柱には両側からプレートが溶接されているのがお分かりになるかと思います。
実は太陽光発電の将来性に興味を持ったのは15年ほど前のこと、試しに事務所の屋根に乗せた場合の発電量とそのコストを出してみましたが趣味でやってみるにはとても手は出そうに無い金額でした。
確か発電量3kw想定で300万円以上だった記憶があります。
海外ではすでに設置が始まっていたようですが、当時の日本では画期的で近未来的な魅力はありましたが不確定な市場であったようです。
いつかチャンスを待って乗せてやろう、それまでに乗せる建物の耐震性能を上げておこうと・・・・負け惜しみで諦めたのです。
かくして時は流れ環境保護というだけでない、東日本大震災の発生、節電に切実な時代が訪れました。
私が寝起きしている建坪14坪の離れの構造計算を新築と仮定してルート1でやりなおし、せめて震度6.0程度までくらいまで耐えてくれるように耐震補強計画をたてました。
とりあえず柱と大梁にプレートを両面溶接して補強の一部を完了しましたが、基礎の根巻きは後回しにしてモデュールを乗せることにしたのです。
発電効率は日進月歩で良くなり、単価も15年前より下がりました。
耐震補強と太陽光発電の工事の合計が15年前の見積りと同額程度になってきました。
posted by まちかどけんちくか at 20:41| Comment(0)
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